20円刻みタクシーと親切な運転手さん

   
  

  
  今朝の「モーニングバード」で、高知県高知新聞に掲載
  されていた記事が取り上げられました。全国で初の試み、
  「20円刻みタクシー」と言う話題です。9月から取り入れ
  られたこのシステム、初乗り後の加算料金が20円づつという
  運賃で、普通は90円位の所をかなり細かく設定しています。

  実際に走った距離により近い料金を支払えるように、と考えら
  れたシステムで、吉本交通と言う、19台のタクシーを走らせ
  ている高知県の会社です。

  降りる寸前でカチャッとメーターが上がり、がっくり来る事って
  良くありますが、20円程度なら確かに苦になりません。走行
  距離との差が少なければ納得出来ます。
  売上にはどの程度影響するんだろう、利用者が増えれば良いけ
  ど・・・なんて事も思いながら見ていました。
  

  以前タクシーの運転手さんに大変お世話になった事があります。
  朝早く散歩に出かけた日の事です。30分程歩いた所で、突然
  土砂降りの大雨に合いました。
  散歩に出たので傘もなく、雨をしのげる様な建物もない所で、
  持っているのは携帯と小銭だけ。少し離れた所に、大きな街路
  樹が立っていたので、そこまで走って行き、大急ぎでタクシー
  を呼びました。


  5分ほどで来てくれて、「助かった〜」と飛び乗ったのですが、
  今度は料金の心配が・・・。小銭を百円、2百円と、銀色に光る
  ものから数えていき、焦りながら期待もしつつあちこちポケット
  の中も探ってみました。全部合わせて千円だ!でも千円しかない!


  その間にもメーターは上がっていくし、仕方が無いので運転手さん
  に「お金が無いので千円の所で留めて下さい。」とお願いしました。
  それなのに運転手さんは、
  「こんな雨の中途中で降ろす訳にもいかないよ。足りない分は今度
   乗った時に払ってくれればいいから。」
  と言って快く家まで送ってくれました。 


  それからと言うもの、そのタクシー会社をずっと利用しています。
  雨にぬれて寒かったけれど、暖かい気持ちでいっぱいでした。


  20円刻みタクシーの試み、これからどう進展するのか、とても
  楽しみです。