「たね坊のぬか床」のレビューとぬか漬けのすすめ



ここ数年、ぬか漬けの健康パワーが見直され、家庭で簡単に漬けられるぬか床がスーパーでも売られるようになりました。先日放送のはなまるマーケットでも取り上げられ、特に今年は流行るだろうと予測されているのですが、ぬか漬けのパワーの秘密を探ってみました。

ぬか漬けは、糠(ぬか)と水と塩を混ぜたぬか床に野菜を漬けて発酵させる植物性乳酸菌による発酵食品です。植物性乳酸菌は生きたまま腸にまで届く強い菌で、特にぬか漬けには1g中に数千万〜1億個の菌が含まれています。乳酸菌は腸内の環境を整えるため、免疫力の向上や美肌効果も高くなります。またぬか漬けは生野菜よりもビタミンB1が4〜5倍含まれ、ビタミンCもしっかりとる事ができます。

ぬか漬けの人気の秘密はその栄養価や美味しさだけではなく、ぬか床を育てていく楽しさも味わえるところにあります。各家庭で塩加減や酸味、漬ける野菜の種類や時間など様々で、ぬか床が減ったら糠や塩を足して大事にすれば、何十年も受け継いでいく事ができます。毎日ぬか床から漬かった野菜を出す時に、何だか愛おしい気持ちが湧いてきます。ぬか漬け友達の間では、みんながそれぞれ「うちの子」と呼んで大切に育てています。

私がぬか漬けを始めて5か月が経ちました。私がお勧めなのは「たね坊の床」です。大きめのタッパーにそのまま出来あがっているぬか床を入れて使えるので簡単です。冷蔵庫で作れるので温度管理もいらないし毎日のかき混ぜが不要です(週1ぐらいで良い)。始めの3〜4回は少し塩分が強いですが、風味も良くとても美味しく漬かります。今回はキュウリと人参1本と大きめのカブを1/4漬けました。

漬ける時はぬか床の表面を平らにして、その中に野菜を押し込んでから、はみ出したぬかをかぶせるのがコツです。空気になるべく触れさせないように漬けられるからです。始めのうちは塩気が強いとの事でしたので、漬ける前の塩モミは3回目から始めました。

 

冷蔵庫に入れて漬けるので私は2日してから食卓へ出します。

早く出せば浅漬けでサラダのようにして食べられます。人参のぬか漬けは人参が苦手な人でも独特な香りがなくなるので食べられると思います。ジッパー付きのビニール袋で漬けるぬか漬けも試しましたが、タッパーの方がつけやすいですのでお勧めです。私は初心者なのでたね坊の「スタートセット」を買って使っています。これから「うちの子」としてどんな味に育つのか楽しみです。とっても手軽で美味しく身体にもやさしいぬか漬け。我が家のお気に入りになりました。