世界に向かう、東京都の水道水

  

   

  
  東京都庁売店に、ペットボトルに詰められた水道水が
  販売されているそうです。この水道水、「東京水」と言う
  ネーミングがついていて、市販されているミネラルウォーター
  と全く区別がつかないほどに、美味しいのだそうです。


  水道水を何でまたわざわざ売るのか、都庁の売店以外でも
  売っているのか等々、疑問が次々湧き出てきたこのニュース。
  今日のバンキシャで初めて知りました。


  水事業は、各自治体が行っているものとばかり思っていましたが、
  既に民営化が進んでいて、この動きは世界中に広がっていました。
  日本にはフランスの「ベオリア」と言う会社が、5か所で運営されて
  いて、この会社は日本を皮切りに、中国他、アジア各国にマーケ ットを
  拡大しようとしています。


  この動きに乗ったのが、石原都知事。今年の6月、水の国際会議が
  開かれ、そこで都知事が、
  「東京水は、世界一優秀な完璧な水道水だ」
  と豪語していましたが、これは世界中から認められている事だそうです。
   

  私が東京に住んでいた16〜7年前とは大違い。飲み水や、
  お料理として利用する時だけでなく、お風呂に入る時でさえ
  水の臭いが気になっていたものです。いつの間にこんなに
  素晴らしい技術が開発されていたのか、驚きです。
  
  この水を美味しく、また綺麗にする技術を、まずはインドネシア
  マレーシア、フィリピンに持って行くそうです。番組ではその
  理由の1つとしてマレーシアを例にとっていましたが、水道水の
  漏水や、盗水の割合が全体の40%もあり、これに対し東京都は
  3%で、これは世界の最高水準なのだそうです。
  漏水はともかく盗水なん・・・。全く知りませんでした。


  またマレーシアでは水道水はフィルターを通さずには使えない
  のですが、このフィルターが2年もローンを組まなければなら
  ない程の値段だそうです。ですから、東京都はここを売り込み
  先にしているとの事。またここ何十年も、アジアやアフリカ等
  から研修生の受け入れもして、技術提供は、ずっと前から行な
  われていると言う事も知りました。


  東京都にお住まいの皆さんは、ご存知かもしれませんが、私は全く
  しらなくて、余りにビックリしたので、今日はこのニュースを書き
  ました。「東京水」は都庁以外でも買えるようです。
  「安全でおいしい水プロジェクト」と言うホームページに、販売店
   が載っていました。
    

  蛇口をひねれば出て来るのが当たり前になっている日本の安全な水道水。
  美味しく清潔な水道水、本当にありがたいことです。
  「東京水」の需要が気になるところです。