放射線量の単位
世田谷区で、高濃度の放射線量が計測され、ある民家から木箱に納められた
瓶詰の放射性ラジウムと言う物質が見つかりました。
一般の方が、ご自分の線量計で数値を計っていたために運よく見つけられた
ものです。
1時間当たり30マイクロシーベルトを超える放射線量、と報道がありますが、
単位を聞いても、どの位危険な物なのか良く分からないので、調べて見ました。
放射線量を計るのには、「シーベルト」(Sv)と言う単位を使います。
放射線は大気中に自然に浮いている物質なので、私たちは普段から放射線を
浴びています。つまり被ばくしているわけです。その量は、地域差はあるの
ですが、平均すると、1年間に2.4ミリSvになります。
ミリシーベルトと、マイクロシーベルトの2つのシーベルトが出てきました。
これを覚えておくと便利です。
1シーベルト=1000ミリシーベルト=100万マイクロシーベルト
シーベルトと言うのは、シーベルトさんと言う人の名前からきています。
放射線、主にその防御に詳しい学者さんの名前がその由来です。
シーベルトがあらわしているのは、「ある一定の時間に被ばくした放射線の量」
です。また、良く出て来る、1時間に○○マイクロシーベルトと言うのは、
「ある場所で、1時間過ごした時に被爆する放射線量」だそうです。
世田谷の道路脇から検出された放射線量は、最高で1時間当たり3.35
マイクロシーベルトでしたので、この道路に1時間居続けると、3.35マイクロ
シーベルトの放射線を浴びる、と言う事です。
また、見つかった放射性ラジウムの入った瓶の周辺は、毎時30マイクロ
シーベルトですから、この瓶をもったまま1時間過ごすと、30マイクロシーベルト
被ばくすることになります。
ウィキペディアによれば、200ミリシーベルト以下の被ばくでは、急性症状は認め
られていないのですが、長期的な影響については、はっきりした結論は出ていないよう
です。
200ミリシーベルトと言うと、かなりの量になるので、あまり神経質にならなくても
良いかと思いました。
検査で受けるレントゲンでは、バリュウム服用の胃のレントゲンで、1枚3.3ミリ
シーベルト、CTでは最も高くて12.9ミリシーベルトの放射線量だそうです。
検査では、1時間も浴び続ける事はないので安全だと言えます。
ホットスポットと言う放射線量の局地的に高いポイントがあると言うのも、今回件で
初めて知りましたが、国や各自治体、電力会社などには、どのぐらいの被ばく量で
危険が及ぶのか、放射性物質についても、その種類や影響の及ぶ量など、実際の生活に
則した、具体的で分かりやすい説明をして欲しいです。
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