大阪都構想について

 
 
Glico | グリコ 大阪

 橋下知事大阪府大阪都にしようと言う「大阪維新」について、きちん
 と理解出来る様に、分かった事からまとめていこうと思います。

 橋下知事が、現在の大阪府を立て直すには、大阪都にする必要がある、
 と考えているの大きな理由が、「二重行政」による無駄をなくす事です。
 「二重行政」の無駄とは、簡単に言うと、同じ場所にリーダーが二人いて
 それぞれのリーダーの下で、全く同じ事業を展開している事、と言えます。

 実際のケースで分かりやすいのは、大阪にある浄水施設です。「大阪市
 の管轄する浄水場と、「大阪府」の管轄する浄水場が、それぞれ3個づつ
 あります。合計6つの浄水場は、近隣のエリアの内に作られていて、最も
 近いものは、道路を挟んでほとんど向かいあった場所に設置しています。

 管轄が違うだけで、同じ仕事を担う同じ施設が、同じ地域内に複数ある。
 これが「二重行政」による無駄の1例です。どの様な無駄が生じているか
 と言うと、例えば、大阪府の管轄の水道局が、ここは真っ直ぐに水道管を
 引くのが良い、と思っても、途中に大阪市の管轄エリアがあるので迂回し
 なければいけないと言った事が起こります。人件費も施設維持費も無駄に
 当たります。
 
 大阪市には現在20以上の区があります。でも、東京都の様に、区長は区
 民が選ぶのではなく、大阪市長が選ぶのだそうです。「大阪都構想」では、
 大阪市と、隣接する堺市とを合わせて8〜9個の特別自治区に分けて、区
 長選挙も取り入れ、区議会も作る事で、「二重行政」を解消するとともに、
 住民サービスの向上も視野に入れて考えています。

 「二重行政」をなくす、と言う目的は、平松市長も同じ考えです。平松市
 長が考えている方法は、大阪市が中心となって協議会(大阪府広域連合)
 を作り、そこから大阪府全体を立て直そう、と言うものです。大阪市に権
 限を集中して、大阪市大阪府を引っ張っていくと言う構図です。

 驚いたのは、大阪市の予算は年間4兆円で、大阪府の予算は4.3兆円。
 大阪市大阪府の予算がほとんど変わらない事です。「大阪維新」では、
 この予算を1つにして、8兆円と言う大きなお財布の中から様々な事業に
 投資する事によって、大阪を活性化すると言う考えです。

 また「大阪都構想」の実現には、国の協力が絶対で、地方自治法を改正し
 なければならないそうです。ハードルは高く厳しいです。

 ここまでが今日までにやっと分かりました。都や府、県や道は何が違うん
 でしょう。普段考えもしなかった事に疑問がわきます。
 府が都に変わる事で、私たちの暮しはどの様に変わるのか、メリット、デ
 メリットが知りたいところです。