スマートフォンとセキュリティ

猫、スマートフォンがお気に入り。

スマートフォンの普及に伴い、これを狙ったウイルスも増加しています。10月に入って、総務省がついに動き出し、「スマートフォンクラウドセキュリティ研究会」をたち上げてセキュリティの課題や対策の検討を始めました。スマートフォンを狙うウイルスとその対策についてまとめました。

悪意のあるソフトを「マルウエア」と言います。スマートフォンを標的にしたマルウエアは、「ウイルス」「スパイウエア」「悪質なアドウエア」の3つに分類されます。「ウイルス」はソフトを破壊したり、誤作動を引き起こしたりします。「スパイウエア」は
個人情報、メールの内容や銀行取引の内容、クレジットカード情報等を盗み、「悪質なアドウエア」は、利用する人の承認を得ないまま勝手に広告を表示させるものです。

これらのほとんどはアプリで、知らずに実行してしまい感染します。特に酷い場合はOSの奥深くに入り込んで、ふつうの操作では取り除けないものもあります。最も深刻なのは「スパイウエア」です。本人の知らないうちに、利用者になりすましてしまうのですから怖いです。利用者の電話番号を盗み、勝手に電話をかけさせてスマートフォンを盗聴器にしてしまう手口が確認されています。

現在のところ、これらのマルウエアはすべてグーグルのOSである「アンドロイド」にだけ見られます。アップルの「iphon」やマイクロソフトの「ウィンドウズ7.5」では世界的にも被害の報告はないようです。これはアプリの流通の仕組みが関係しています。「iphon」や「ウィンドウズ7.5」では、各会社の運営する公式ストアでしか流通できず、また利用者に配布される前に安全審査されています。

アンドロイドのアプリは、グーグルの公式ストア以外でも流通が可能で、事前審査は行われていないそうです。そのためグーグルの公式ストアであってもマルウエアは登録されてしまいそのまま流通しています。そこでアンドロイド・スマートフォンの利用者の対策ですが、携帯電話会社が運営する公式ストアで紹介されているアプリを購入する事です。アプリは携帯電話会社が独自に審査しているのでマルウエアは入り込めません。もう1つはセキュリティソフトを使う事。端末上でマルウエアを排除できます。しかし動作が重くなり、バッテリーも消耗が速いのが難点です。

信頼のおけるストアだけを利用して必要のないアプリは使わない事が感染を防ぐ最も有効な手段です。

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